私と兄の関係
数十分後―

制服姿の由梨が台所に来た。

「由梨、おはよう」

「早く食べましょう」

俺の次に言ったのは、母さん。

「おはよう。うん」

由梨は、そう言って椅子に腰掛けた。

いつも通り皆で朝食を食べた。

俺は、食べ終わった食器を交わして靴を履いた。

由梨も靴を履いた。

「行って来ます」

俺と由梨は、いつも通り一緒に学校に行く。

俺は、周りを見た。

やっぱ景色がいつもと違う気がする。

やっぱそう思うのは、いつもと違うからだよな。

隣には、由梨が居る。

俺は、チラ目した。

由梨が俺の方をジッと見てた。

そんな可愛い表情して見るなよ。

照れるじゃん。

って言うかそんなに見つめられたら我慢出来ねぇ……

俺は、周りを見回した。

誰か居ないか。

よしっ、居ない。

「お兄ちゃん、どうしたの? 」

由梨が周りを見回る俺に言った。

俺は、由梨にキスをした。

唇を離すと由梨が顔を真っ赤にしてた。

「お兄ちゃん、誰かに見られたら困るじゃん」

予想通りな反応……

「大丈夫だって」

俺は、そういって今度は抱きしめた。

強く……

「お兄ちゃん、どうしたの? 」

由梨がそう言うと俺は、「昨日のが夢かと思って……」と言った。
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