私と兄の関係
「由梨も頑張ったからご褒美にアイス、買ってやるよ」

「うん」

俺と由梨は、アイスを買って食べながら帰った。

数日後、テストが帰って来た。

俺は、結構まあまあだった。

「雅人、テストどうだった? 」

俺がそう言うと雅人は、「まぁな」と言った。

「雅人、見ろ。どうだ」

俺は、テストの用紙を全部雅人に見せた。

「健斗、頑張ったな」

「おう」

俺は、そう言ってさりげなく雅人のテスト用紙を見た。

ガーン……

俺、完璧負けてる。

雅人は、どれもすごいよかった。

「雅人、やっぱすごいな」

「そう、そうでもないよ」

サラッと雅人は、言った。

どこがそうでもないよだ。

充分、いい点数じゃないか。

「どこがだ。充分、いい点数じゃないか。そうゆうのがうぜぇよ」

俺は、雅人に蹴った。

「健斗、八つ当たりはダメだよ。先生にも言われただろ? 」

「そうだそうだ。真島の言う通り八つ当たりは、ダメだぞ」

どぇ~。

先生、一体どこから?

「さすが山崎先生」

そう言ったのは、雅人。

「やっぱ俺と真島は、よく気合うな。ああ、白井人に八つ当たりするのはやめろよ」

まぁ、そうだけど……

でも、ムカツクから……

「はい、そうですね」

俺は、ムスッとした表情で言った。

放課後、由梨と一緒に帰った。

「由梨、アイス食べに行く? 」

「うん」

こんな幸せが毎日、続くといいな。

でも、こんな幸せは毎日は続かなかった……
< 200 / 240 >

この作品をシェア

pagetop