私と兄の関係

第2章

由梨side～夏休みパート①～

今日から夏休み。

私は、春、夏、秋、冬の中で1番好きな季節だ。

夏は、暑くて日焼けするのは嫌だけど夏休みがあるから。

それに夏は、アイスやカキ氷とかイベントとかもいっぱいあるから夏は、好き。

逆に冬は、嫌い。

だって寒いの苦手だもん。

それに雪とか降ったら滑るし･･････

とにかく冬は、嫌い。

それに雅人君とデート出来るから。

祭は、7月28日にある。

早くその日にならないかな～。

待ち遠しいよ･･････

あっ、そうだ。

今年は、どの浴衣にしようかな？

いっぱいあって迷うな･･････

去年は、水色の大きいひまわりのプリントされたのを着たけど、今年はどれにしようかな？

雅人君も居るし、やっぱりオシャレな浴衣がいいかな？

「由梨ちゃん、その浴衣よく似合ってるね」って言われたいし･･････

想像するだけで顔がニヤける。

私もお兄ちゃんと似て単純なのかな？

でも、やっぱり皆好きな人の隣に居れたら嬉しいよね？

あっ、そうだ。

お兄ちゃんに雅人君の好みのタイプを聞いてみよ。

「お兄ちゃん、ちょっといい？」

私は、言った。

「どうした？　由梨？」

「あのね、私雅人君と一緒に祭行くでしょ？　それで浴衣着て行こうと思って今、どれにしようか迷ってるんだ。雅人君ってどんなのがタイプか教えてくれる？」

私は、言った。

「そんなのどれでもいいんじゃない？　由梨は、どれ着ても似合うし可愛いんだから」

お兄ちゃんは、言った。

本当にお兄ちゃんは、分かってない。

女の子は、好きな人に“可愛い”って言われたいの。

お兄ちゃんは、本当に女心分かってないな～。

将来、きっと困るよ。

私がお兄ちゃんに女心を教えてあげないと。