私と兄の関係
「お兄ちゃん、本当に女心って言うの分かってないな~。女の子はね、好きな人に“可愛い”って言われたいの。だから適当じゃダメなの。分かった?」

私は、言った。

「なるほど。でも、雅人の好みは大人っぽい人がタイプらしいよ。だから大人っぽい浴衣、選んだら?」

お兄ちゃんが言った。

やっぱり雅人君は、大人っぽい人がタイプなんだ。

男の人って年上の人がいいのかな?

お兄ちゃんは、絶対ロリコンだから年下の人だよね?

「ねぇ、男の人って年下よりも年上の人がいいの?」

私は、お兄ちゃんに聞いて見た。

「それは、人それぞれ好みが違うから一般に言えないけど、俺は年下がいいな。雅人は、年上がいい見たいだけど」

やっぱりお兄ちゃんは、年下がいいんだ。

やっぱり雅人君は、年下よりも年上か。

じゃあ、私じゃ雅人君の好みの人になれないんだ。

私が落ち込んでると、お兄ちゃんが言った。

「確かに雅人は、年上がタイプだけど別に年下がいけないとは、言ってなかったしそれに好きになったら年とか関係ないんじゃない?」

お兄ちゃん、いい事言う。

そうだよね。

雅人君は、優しいし好きになったら年とか関係ないって言いそうだよね?

何か元気出た。

「お兄ちゃん、ありがとう。何か元気出たよ。頑張るね」

「ああ、頑張れよ」

お兄ちゃんの“頑張れ”って言う言葉にまた勇気つけられた。

お兄ちゃん、私頑張るよ。

例え、雅人君の好みになれなくても自分らしさが大切だよね?

浴衣も自分らしさの選ぼう。

私は、さっそく浴衣を選び始めた。

1枚ずつ浴衣を着て見た。

んー、何かこれも違うな。

あった。

やっぱり私に似合うのは、これかな。

私が選んだのは、ピンクの白い百合の浴衣。

よしっ、これに決めた。
< 36 / 240 >

この作品をシェア

pagetop