【完】最強の男に寵愛された姫

笑うことも、楽しいと思うことも、悲しいと思うことも、私が可哀想だと言う周りへの怒りさえも全てを捨ててただ息をした。

何も感じないことが楽だと思った。

みんなも捨てられた似たもの同士なのにただ1回捨てられた回数が多い私は仲間はずれにされていつも一人だった。

いつも部屋の隅っこで遠くを眺めた。

私はどうして生きてるの?っているはずの無い神様に聞いていた気がする。

真っ青な空は何も答えてくれないけど私を馬鹿にしているようにその当時は思えた。

小学4年生までは多分私に感情は無かった。

< 359 / 366 >

この作品をシェア

pagetop