男子校の秘密【BL】
するとそのタイミングを見計らった琉賀が、幹仁の頬に口付ける。

「!!」

口付けされた当の本人だけでなく、クラス中の目が見開かれた。

「……こういうことだから、幹仁に手を出すなよ?」

唖然とするクラスメイト。

と、怒りに震える幹仁。

「じゃあな、幹仁。また後で」

そんな彼等に背を向け、ひらひらと手を振りながら、上機嫌に去って行く琉賀。

それと対照的に怒りに震えている幹仁は、額に血管を浮き立たせ、さらに目が座っていた。

「田辺、とりあえず席に…ひっ…」

なんとか気を取り直して幹仁に声をかけた教師だったが、そのあまりに恐ろしい形相に後ずさりした。

「こーいうことって、どーいうことだーーっっ!!」

授業中なのもお構いなしに、幹仁は今日で何回目かの絶叫をした。

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