学校一のモテ男といきなり同居
素直に喜べない
あたしもトイレから出て……



ギョッとした。



トイレの前に人だかりができていて、たくさんの生徒があたしを見ている。



「三沢さん…白雪さんとなにがあったの!?あんなに泣かせて、なにしたの!?」



「え……」



全てを話すわけには、いかないよね。



どうしようか…。



迷っていると、野次馬のひとりがこんなことを言う。



「郁実くんの取り合いだよね?白雪さんも郁実くんが好きっぽかったもん……だけど、トイレに呼びだしてイジメるってどうなの?」



疑わしそうな目で見られる。



呼び出されたのは、あたしの方なんだけど?








「イジメって…そんなの、あたしがするわけないでしょ?」



「だよねぇ。三沢さんも、さすがにそこまでしないよね。ねぇ、ニュースの件どうなの?郁実くんと一緒に住んでるってホントなの?」



あぁ……しばらく、こういうことで質問責めに合うんだろうな。



隠しても、仕方ない…よね。



頷こうとしたとき、学年主任の先生があたしに近づいてきた。



「三沢、ちょっといいか?学長室まで来てくれ」



ドキ。


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