学校一のモテ男といきなり同居
学長室に呼ばれたことなんてないから、きっと…ニュースの件だよね。



高校生の男女が、ひとつ屋根の下で一緒に住んでるなんて…



理由があるにせよ、そんなの咎められるに決まってる。



怒られるのか、どうなのかよくわからないけど、とりあえず学長室に急いだ。















――ガチャ。



「失礼します…」



そぉっと学長室に入ると、見慣れた顔が視界に入ってきて、ホッとした。



「郁実……」



だけど、ホッとしてる場合じゃないか。



窓際にある大きな机の前に、学園長が立っている。



50歳過ぎで、表情の固い、白髪交じりの男性。



普段はほとんど関わることなんてないから、余計になんて言われるのか想像もつかない。



学園長の顔色をうかがっていると、郁実があたしを手招きする。



とりあえず、郁実の隣に肩を並べた。


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