学校一のモテ男といきなり同居
「なら忘れれば?」



そんな言い方するなんて……ホント、ひどいよ。



あたしがどんなに郁実を信じて、想い続けてたのかも知らないで……!



あたしの怒りのボルテージ、MAX!



郁実ってば、ホントにムカつくっ。



「あっそぉ!忘れるから。もう、郁実なんてどうでもいい。あんたなんか、大っ嫌い!!」



「そんなこと言って、嫌いになれんの?」



「もういい。切るね」



「ハハ~、そんな怒んなよー。1年経っても、やっぱ真央は怒りっぽいんだなー」



イライラしてるあたしに反して、ゆるめの郁実の態度が更にあたしの怒りを増幅させる。



「どうせあたしは怒りっぽいですよ!こんなあたしでいいって言ってくれる人も、いるんだから」



怒りに任せて、草野くんのことをつい口にしてしまった。



郁実も少し気になったのか、これには反応をみせた。








「ふ~ん、誰だよそいつ。俺の知ってるヤツ?」



「郁実の知らない人。郁実の言うように、身近な人を頼ることにするから。さよなら、もう電話もしない」



「おい、ちょっ……」



勢いに任せて、電話を切ってしまった。



バカバカ!郁実のバカっ!!



こんな思いをするなら、電話なんかしなきゃよかった。



もっと、甘い展開を想像した?



懐かしさが溢れ出して、会いたいって言ってくれるのを待ってた?



郁実がこの不安な気持ちを全てかき消してくれるんだと信じてた……?



バカだよね…。



あたし、郁実に何を期待してたんだろう……。



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