学校一のモテ男といきなり同居
「やべ。電話代…」


郁実の言葉に、


甘い気分から、一気に現実に戻された。


ふと気づけば、駅のホームにはあたしひとり。


ついさっきも、目の前を電車が通り過ぎたところだし、


一体、何本の電車を見送ったんだろう。


ホントはもっと長く話していたいけど…


そろそろ、切らなきゃね。







「また…かけていい?」


「いーけど、俺の勉強の邪魔すんなよ?」


こんなときぐらい、いいよって言って欲しいのに!


文句を言おうとしたら、郁実がクスリと笑った。


「電話したら、しばらくなんも手につかねーよ。目ぇ閉じて、真央とイチャつく妄想にふける」


「ヤダ…変態」


そんな風に言われて嬉しいのに、照れて反発してしまう。


やっぱりあたしは、素直になれない。


「好きなオンナだし、妄想もするって!」


「郁実のエッチ」


「あ~、今すぐキスしてぇ。次に会うときは、とりあえずキスしまくろーぜ」


「えーっ!?」


「お前に拒否権ないから」


なっ…!


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