学校一のモテ男といきなり同居
CMや俳優の仕事を少しずつこなして、初めて出たバラエティ番組で一気にブレイクした。




イケメンなのはもちろん、元々喋るのは好きだし人のウケも良くて、引く手数多。




気付けば、今、最も有名な若手タレントになっていた。











「それにしても、暑い…郁実の出番も終わったし、帰ろうよ」



隣でボヤいてるのは、白雪ちゃん。



「勝手に帰れば?あたしと真央はまだ見ていくから。ついでに、ミキオくんも置いてってね。パシリにちょうどいいの」


うちわで扇ぎながら白雪ちゃんを見ているのは、友ちゃん。



高校を卒業して、たまにこうやって会ってもまだふたりはこんな調子。



「なに言ってんの!?ミキオはあたしのだから。なんであんたのパシリに…」



「あ、そのパシリが帰ってきたよ」



友ちゃんが視線を後ろの方にやる。



すると、ジュースや食べ物を手にいっぱい持ったミキオくんが、走ってやってきた。



「やべー、郁実先輩の出番終わったな。売店、激混みだった」



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