幼なじみは弱虫boy!?

だ、誰ですか!!?

あたしはベンチに座って颯真を待っていた


すると


「ねー、君一人?」

「俺らと一緒に遊ばない?」


うぅ……でたよ


金髪男3人組


なんか絶対俺らいけてるよな!!的なオーラ?


……キモい


「ねぇー無視しないでよ」

「寂しぃじゃん?」


あー、めんどくさい


『あたし人待ってるんで』


あたしはちゃんと断った


……はずなのに


「そんな事言って~誰も居ないじゃん?」

「行こうぜ」


そう言うとあたしの手首を掴んで無理矢理連れていこうとする


『痛い!離してよ!!』

「はは~!!そんなに抵抗しても無駄だよ?」

『くっ!』


確かに……いくらあたしでも男の人の力には敵わない


周りの人はチラチラこっちを見ているけど3人組が恐いのか助けてくれそうにない


ヤバい……


本気で連れていかれる!!


諦めかけた


その時


「あのー」

「あ?」

「その子離してくれません?」

『颯真…』

「待ってた奴こいつかー?」

「弱そうじゃん!」

「ほって行こうぜ~」


3人はゲラゲラ笑う


そしてあたしは連れていかれそうになる


その時


「……せよ」

「あ?」

「聞こえねぇんだよ」


あたしは聞き間違いだと思った


だって


「凛香から手、離せって言ってるんだよ」


颯真の口からそんな言葉が出てくるなんて……夢にも思わなかったから


「んだとコラッッッ!!」

「なめやがって!!」


3人組は一気に颯真に襲いかかった


颯真!!!


すると


颯真は3人の拳スルリとよけて……


あっという間に倒してしまった


「お前っ……なんなんだよ!!」


3人組の一人が叫んだ


すると


「聞いたことない?」

「?」

「"龍舞<りゅうま>"って」


龍舞?


「まさか!!」

「もう引退したんだけどね」


引退?


「おぃ……龍舞って!!」

「ヤバいぞ!!」

「こ、殺される!!」


殺される ?


「もう凛香には……そんな汚い手で触んなよ?」


颯真はあたしも見たことないくらい怖い顔をしてそう囁いた


「「「す、すいませんでした!!!」」」


そう言うと3人は逃げていった


「凛香ちゃん」

『!』

「大丈夫だった?」

『ねぇ…』

「クレープ……もうグチャグチャだね…ごめんね?」

『颯真…』

「また今度買ってあげるね?だから許して」

『颯真!!!』

「……」

『どうして目合わせてくれないの!?しかも龍舞ってなに?殺されるってなんの事!!?』


あたしは疑問を全てぶつけた


すると


颯真はあたしを悲しそうな目で見て少し微笑み


「凛香だけには……知られたくなかった……」








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