チョコよりも甘く
「はぁっ、暇だよう。留守番ってあたしにとっては結構重労働なんだよなぁ。」



紗姫はずっと、テレビのリモコンとクッションを両手に、ソファに寝そべってい
た。





―ピッ




「あ~ぁ、面白くないなぁ…。なんで夕方ってニュースしかやってない訳??」



本来ならテスト勉強をしないといけない時期にはいっているが、そんな気にはなれなかった。





―ヴーヴーヴーヴー




突如静かな部屋に、携帯音が鳴り響いた。






「ん~…誰?」


サブディスプレイには≪龍斗≫と記されていた。






「はいっ。」

緊張しつつも電話に出た。
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