チョコよりも甘く
 
 「お兄ちゃんが送ってくれるってさ!!」



葵は大声で言った。




「ごめんね、迷惑かけてばっかで。すみませんほんと。」




葵に謝り、見送りに来てくれたおばさんにも深くお辞儀をした。





「なにいってんの大丈夫よ!」



紗姫は感動して涙が出そうになった。




葵もおばさんもなんてやさしいのだろう。






―ガチャ




「紗姫ちゃん、車だしてきたよ!」



そう葵のお兄ちゃんも。



「ありがとうございます!あ、今日はごちそうさまでした。おいしかったです。」



紗姫は感謝の気持ちと申し訳ない気持ちを込めて言った。



「いえいえ、とんでもないわ。気を付けてね。」



おばさんは何やら手土産を持たせてくれた。




「紗姫、あたしはもうスウェットだから、一緒に車乗ってけないけど、南城くんと仲良くね!」


葵はそう言うと、笑顔で手を振った。




「ありがとっ!じゃ…、ばいばい!おやすみ!!」





紗姫は手を振り返し、大和さんと家を出た。


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