未来へ

「遅れました。」

「おぉ。悪いね、わざわざ。」

「いえ…」

部屋には社長1人しか
いなかった。
夢々由芽凪(ゆめゆめ ゆめな)はまだ来ていない。
「先輩。」
京極は悠志の肩で意識を失っている。さすがに先輩のため乱暴をするわけにもいかずない。
しょうがないので床に置いた。
[コンコン]
「失礼します。」

夢々由芽凪だ。

彼女の格好は季節が真冬だというのにTシャツにジーパンにサンダルを履き、髪型は三つ編みという服装。なんともおかしい服装である。肌が白く童顔で只でさえ幼く見える顔が、三つ編みのせいで13、4歳に見えた。

「それでは、諸君に特別任務を命ずる。至急、栃木県に向かって欲しい。ここで働いていた元職員が栃木県栃木市に住んでいる。どうもその職員の行動がこの頃おかしいと、最近報告があった。今、中国がいろいろ行動をお越しているのは知ってるな?それになにか関係していると我々は睨んでいる。」

「「……」」

「職員の名前は羅北湶
(ら ほくせん)中国人のハーフだ。
歳は38歳。
若くしてこの会社を退職したので監視していたのだが、つい最近なにやら
おかしいらしい…
今のところ君たちに言えるのはこれくらいだ。」
「わかりました。」


「明日中に出発してくれ。いや…時間を考えるなら明後日だな。

よろしく。」

社長は、それだけ伝えて出て行った。


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