溺愛系と天然系が恋しました!



あたしがそう言うと、きーち先輩はにっこり笑って話し出す。


「盗撮料、貰わないとね?」


「盗撮料、ですか?…あははぁ…。」


「とりあえず、横に座ってくれる?」


「え?…は、はい。」


盗撮料って…お金取られるのかな?
まさか先輩に限ってそれはないでしょっ!

あたしが一人で、のり突っ込みを脳内で繰り広げている間に、先輩は食べかけのコーヒーゼリーを手に取った。

もしかして、
盗撮料ってコーヒーゼリー?

そう思って、
『それ、あたしの食べかけなんで、新しいの持ってきます。』
と言って、立ち上がろうとしたんだ…けども、


「別に、俺が食べたいわけじゃないよ?
…いいから座りなよ。」


と、言いながら先輩に腕を掴まれて、
また、座らされた。


え?
じゃあ、どうするの?


あたしの頭には【?】がいっぱいだった。



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