新撰組と妖狐ちゃん!


数分後。


「総司ー、こいつら全員調べたけど
全員長州だぜ?あ、あそこにでっけぇ
桜の木がある!ちょっと行ってみようぜ!」


僕は平助を無視して、
改めて亡骸を見た。


…確かに全員長州だ。
しかも、この浪士たち全員、
かすり傷とかは無く、
致命傷を与えるような所しか斬られていない。
確実に命を狙って斬っている。


もし、相手が集団だとしたら、
僕らが此処にくるまでに見つかるはずだし…


「これを一人で殺った…?」


まさか…ね…?


長州の浪士は15人もいるし…


一人で突っ立って考えていると、
平助がものすごい勢いで走ってきた。


「そ、総司!ちょ、ちょっとこっち来てよ!」


「なにそんなに焦ってるの」


早く早く、と言いながら
平助は僕の腕をグイグイ引っ張っていく。
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