ちょーだい。



涙を流すなんて、考えられない。




『........あたし、人前で泣いたの、四年ぶり............』






感情を強く出した時なんてないから。






あたしは今まで感情の出し方もわからなかった。





笑えばいいのか、泣けばいいのか、楽しいのか、悲しいのか。




『四年ぶり?』




『........その、知らない男の前で....一回。』



あたしの言葉を聞き、マズイと思ったのか、奏は顔を曇らせた。




『........奏のこと、好きみたい。』




『........』




『家族ってゆーか..........兄妹みたいな?........おじいちゃんでもいいかも』



そんな感じで、好き。




『....なんだよ........(笑)』




奏が小さく呟いた。


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