溺愛協奏曲
頭の上でガッチリまとめられ掴まれた腕は動かしてもピクリともしない



あたしを見つめる瞳はまるで獲物を捕らえたライオンのよう



「あいつと何処で合った?正直に言わねえとその口塞ぐ」



そう呟くと耳元を軽く噛んだ




「いっ・・・た」




「早く言え、お仕置きが増えるだけだぞ」




にやりと笑うと首元にキスをしてきた・・・・かと思うとピリッと痛みが走る



え・・・・なに?




「ちょ・・・・蓮・・・まって!言うから・・頼むからそこどいて」



「やだね・・・いいから早く言え」




あたしを抱きしめると再び首元に顔を埋めてキスをしてくる




って・・・・も~なんか・・・・どきどきしすぎてよくわかんないし~




恋愛偏差値あたしそんな高くないのにこういう場合どうすればいいの



心臓の音が蓮に聞こえてしまうような気がして思わず目を逸らした




「バイト先に来たの・・・」



「あ?なんだって?」




「バイト先に来てコーヒー買ってって、あ・・・・なんかあたしのこと


知ってるみたいだったし・・・・あと蓮によろしくって言ってた」



「ちっ・・・・」




舌打ちをすると仰向けになりそのまま黙って考え込んでしまった







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