溺愛協奏曲

二人でキングサイズの天蓋ベッドに寝転ぶと横に居る蓮を見つめた



蓮は天井を見たままなにか考え込んだまま・・・




どうしたんだろ・・あたしなんか変なこと言ったかな



「莉子、あいつには気を付けろ・・・いいな」




「え・・・？なんで？」




「訳は・・・まあ色々あっけど要注意人物ってことだから気を付けろってことだ」




「要注意・・・人物？」




「隙あらば、東條組も・・・・そして莉子も狙ってくるかもしれねえ」




ぎゅっと手を握ると片方の手でそっと撫でてきた



心配そうな顔が覗く



なぜ茜ちゃんのお兄さんが要注意人物？




一般人のあたしなんて何の価値もないのに



「莉子・・・心配すんな・・」



「蓮・・・・？」




「俺が絶対、お前を守ってやる」




そう呟くと突然抱きしめる




不安を打ち消すかのようにあたし達はいつまでも抱き合っていた