溺愛協奏曲
蓮の言葉に胸が熱くなる




いつも溢れるほどの愛情をあたしに注いでくれる




あなたの言葉ひとつひとつが心に響く




あたしを見つめる瞳はいつも暖かで優しさが宿っているけど・・・・




その瞳の奥にはどこかいつも寂しそうで・・・・




なにか抱えてるってのは分かっていたけど




蓮の抱えているものを少しでも楽にしてあげられたら・・・・




心からそう願わずにはいられない




ふと・・・目が合うと静かに微笑む



すると、あたしの頬をそっと撫でながら蓮が呟いた






「莉子、帰るぞ・・・」




「あ・・・・うん」




ぐいぐい手を引かれ足早に帰ろうとする蓮の後を小走りに付いていく




すると部屋を出ようとしたところで龍斗さんがあたしの腕を掴んだ




い・・・いつの間に?・・・




この手はなに?




疑問符だらけのあたしの耳に龍斗さんの声が響く





真剣な眼差しで見つめる熱い眼差しに体が石のように動かなくなった




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