溺愛協奏曲
「おまえら席はずせ、これは俺と蓮の問題だ」



部屋に沢山の組員さんたちが心配そうに続々と入ってくる



「若!」




「若・・・しかし・・」




「俺の言うことが聞けねえのか!」




龍斗さんが一喝すると組員さんたちは黙って部屋を出ていく




それを見ていると龍斗さんの声が再び部屋に響いた




「くくくっ・・・・お姫様に啖呵切られたよ、お前に俺の女昔殺されたって


話したらものすごい怒って・・・恨み辛みも全部忘れて自分のこと抱け



って啖呵切られてさ~その言葉で一気に萎えちゃって結局なにもせず



・・・・だけど」



「龍斗・・・・てめえあのことは・・・」




拳を握りしめて怒りに震える蓮に向け再び言葉を重ねる




胸倉を掴まれたままの龍斗さんは蓮の腕を振りほどくとソファに座った




「蓮・・・・俺・・・莉子ちゃんのこと本気で惚れたみたい


だから莉子ちゃん俺に頂戴」



え・・・・・




頂戴って・・・なに?



子供がお菓子をねだるかのような龍斗さんに呆気にとられる



ってか・・・あたしは物じゃないし



すると突然蓮がテーブルを蹴とばした



「莉子は物じゃねえ・・・お前に一言言っとくがこいつの心も身体も今も


そして未来も全部俺のもんだ・・・・こいつは未来永劫俺の女だ、覚えとけ」



蓮の言葉にあたしの心はうれしさで震えて涙が止まらなかった

























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