溺愛協奏曲
なのに・・・肝心の蓮はどこ吹く風



「周りが焦ってもどうしようもねえ、医者に任せるしかねえだろ」




という大人の発言・・・・



産まれてくるのは蓮の弟か妹なのに




気にならないのかな~なんて思いながら久しぶりの制服に袖を通した




残暑厳しい夏の日差しが朝から照りつける中玄関前にはお決まりの黒塗りの高級車




は~絶対目立つ



目立つよね・・・・今日は裏門から入ろうかな




なんて思ってると後ろから人の気配




「早く乗れ、遅刻するぞ」




「ひやっ!びっくりした~急に声掛けないでよ」




「莉子がボーっとしてっからだろ、ほら行くぞって・・・ちょっと待て」




「なに?どうしたの」




「スカート短すぎ・・・もう少し下ろせねえの?」




「えーっ短くないよ~これ位普通だよ!逆にもっと短い子いるし~


あたしなんて長いほうだと思うけど」



「いや、短すぎだって!お前分かってんのか?今日から共学になんだぞ

ったく危機感なさすぎだし先が思いやられる・・・・」




車に乗り込むとあたしの肩を抱き寄せ深い溜息をついた







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