溺愛協奏曲
目立つのは嫌だというあたしの願いを聞いてもらって裏門から入ることに・・・




入った途端今までは見かけたことのない男子生徒の姿が目に映る




でも、何故か感じる視線・・・視線・・・視線




あ・・・もしかして蓮といるからかな?




下駄箱前には沢山の人だかり




その横にクラス別けされてある名簿が貼られている




やっぱり統合したあとクラス替えがあるって本当だったんだな




「あたしクラス見てくる!」




「あ?見る必要ねえ、莉子は1-Aだし、俺と一緒の校舎にしてもらった


俺は2ーAだからなんかあったら俺んとこ来い!分かったな」



ちゅっと触れるようなキスをすると周りから歓声やら罵声が上がる



「きゃ~っ」



「いや~っちょっとあれ、東條君じゃない?なんなのあの女」




こ・・・・ここ学校なんですけど!



不意打ちのキスはびっくりだし、恥ずかしいし・・・・




もう・・・なんでみんなの前でするのよ!




「ちょ…ちょっと蓮・・・」




向けられる視線をものともせずに校舎へと入る




痛いくらいに手を引っ張られ連れてこられたのは誰もいない空き教室





え・・・・なに?なんで、ここって・・・



訳も分からずあたふたしていると目の前の蓮が急に抱きしめた





















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