溺愛協奏曲
第28章
女の子たちの痛いほどの視線を感じながら着いた先は一年の教室



統合されてから一階は一年、二階は二年、三年は三階になり夏休み中に




二つの学校の間に長い渡り廊下が通されて行き来が容易になった




前面ガラス張りでそこからの眺めは素晴らしくお天気の良い日は日光浴にはもってこい




共学になった為自然とカップルになる人も現れ、二つの学校を繋ぐこの渡り廊下



はお昼休み共なればラブラブなカップルで一杯になるとは最近知らされた新事実




もともと二つの学校の距離は近くてそんなに離れていなかったからこんなことが




出来たんだろうけど・・・まあ・・あたしがこの廊下を通ることはあまりない





何故なら、教室はこの廊下を通るとかなり遠回りになるため移動教室くらいしか





通ることがないんだよね・・・・一年の教室は一階だし、正門から入った方が





近いからあたしとしてはまだ数回しか通ったことがなくって・・・



だから、今日はわざわざ遠回りをして教室までやってきたんだけど・・・




この痛いほどの視線と歓声




改めて慎ちゃんって有名人だったんだってことを再確認




だって周りから聞こえる声が物語ってるし・・・




「ねえ、ねえあの人って・・・」




「雑誌の表紙飾ってた人に似てるし・・・もしかして本人?」




「かっこいい~//////」




あたし・・・後にも先にもこんなに注目浴びたの初めてかも




って・・・あたしを見てる訳じゃないか
























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