溺愛協奏曲
朝起きて、枕元の携帯を見る



7時ちょうど・・・・学校には十分間に合うけど今日は休もう



眼は真っ赤に腫れてると思うし・・・・鏡を見なくてもわかる




こんな状態じゃ行けないよね



でも、お父さんには朝御飯位作らないと・・・・




むっくり起きて手を洗い、エプロンを付ける




台所に行きベーコンを焼いてスクランブルエッグを作った




食パンを焼いて簡単なサラダを作る




レタスと胡瓜、トマトに水菜をさっとあえてドレッシングをかけて出来上がり



コーヒーメーカーをセットしているとお父さんが新聞片手に起きてきた




「あはよう、なんだ今日は早いな~なんかあったのか?」




「ううん、なんでもないよちょっと早く起きちゃっただけだし・・・」




俯きながら話しているとお父さんはあたしの顔を覗き込むようにしてきた



「なんだ、莉子顔色が悪いな・・・風邪でもひいたか?」



「あはは・・・そうみたい馬鹿は風邪ひかないって言うのにね


今日は休むから心配しないで」




「そうか、だったらクスリ飲んで寝てなさい」



くしゃくしゃと頭を撫でるとニッコリ微笑んだ



ごめんね、お父さんたぶんお父さんはあたしが蓮のことで悩んでるって知ってて何も言わない



蓮のお父さんと仲がいいのに知らないワケがないよね




聞きたいことは山ほどあるだろうに何も言わずに黙って見守るお父さんに




あたしは感謝でいっぱいだ・・・・ごめんねあとでちゃんと話すから・・・許してね




心のなかでそう決意するとお父さんを送り出し掃除と家事にいそしんだ




何かに夢中になっている間だけは蓮のことを考えないですむから・・・・


















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