溺愛協奏曲
翌日学校へ行くと茜ちゃんや玲奈ちゃんに引きづるように空き教室に連れて行かれ




昨日の件を事細かに聞かれて質問攻めにあった




事の経緯を話すと半分呆れ顔の茜ちゃんと苦笑いの玲奈ちゃん




「まったく・・・そんな認知症のおばあさんの話し相手だなんて・・・


いくら日替わりスイーツが食べられてもあたしは無理かも」



「茜ちゃんは退屈すぎて無理かもね~でも莉子ちゃんらしいって言えばらしいかも」




「あたしらしい?そうかな~」



腕組みをしながら机の上に座ると茜ちゃんが急に目の前に来て真剣な顔で話し出した



「莉子・・・・実はね今週末パーティがあるのよ」




「パーティ?ってなんのパーティ?」




茜ちゃんによるとそのパーティとやらは関東圏内の極道が毎年集まるパーティらしくて



もちろん大関組も参加・・・もちろん東條組も・・・




こんな時期にパーティを催すのは異例で東條組と坊城グループの婚約と業務提携を正式に



発表するためらしいのだが・・・




「莉子、勇次にも色々調べさせてるけどあたしと一緒にパーティに出て蓮に


直接逢って確かめてみない?」




「確かめる?って・・・・」




「あんたこのままでいいの?そりゃあ坊城グループのお嬢様と結婚すりゃ東條組も安泰

だろうけどこのまま訳も聞かずに諦めちゃっていいの?気持ち・・・ぶつけなくて

いいの?あたしは我慢ならない・・・一言蓮に言わなきゃ気がすまない


まだ好きなんでしょ?蓮のこと・・」



「・・・・・・うん・・・好き、大好き」


恥ずかしそうに頷くと茜ちゃんはあたしの肩をがっしりと掴んだ



「だったら気持ちぶつけてみなよ!諦めるのはそれからでも遅くない


やらないで後悔するよりやってみてから後悔しようよ!そのほうが何倍もいい



じゃあきまりね!・・・さ~てとびっきりいい女になって蓮をびっくりさせてやろ」




「茜ちゃん!あたしも手伝うよママに予定聞いてみるから!」



ハイテンションの玲奈ちゃんと茜ちゃんに辟易しながらも



それからは授業を受ける気にもなれなくなくてあたしたちは早々と早退


ドレスとメイク談義に花を咲かせながら学校を後にした


























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