溺愛協奏曲
「莉子ちゃん、ごめんね遅くなっちゃって・・・・タキシードなんて着るの


初めてだからさ・・・なんかとまどっちゃって~でも皆本当に綺麗だよ


なんか違う人みたいでドキドキしちゃうんだけど・・・ってそんなことより


二人とも今日は僕らの傍離れちゃ駄目だからね」




「えっ・・・・なんで?拓巳くん」




「なんでって・・・これだけの人数の極道が集まってるってことは何があるか


わからないし用心するに越したことはない、なにがあっても不思議じゃないって


ことだよ」




「そうだよ、茜ちゃんは組の人たちが守ってくれてるけど二人を守るほどの



組員を連れて来れなかったらしいし、なんでも連れて来れる人数が決まってる



らしくてさ・・・坊城家のほうに護衛の人物の名前も申請しないと今日のパーティ



には連れて来れないらしいよ」




涼くんの言葉に驚きの声しか上がらない



さすが坊城家



護衛の名前まで把握しているとはさすがとしか言いようがない




「さあ、そろそろ行くよ」




「あ・・・・うん」



拓巳くんの声を合図にパーティ会場に足を踏み入れる



異様な熱気に包まれている会場の目の前の豪華なステージに目が釘付けになった










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