溺愛協奏曲
第33章
金屏風の周りを真っ赤なバラと様々な色のバラの花が沢山飾られている




一言で言うと・・・豪華、綺麗




そんな言葉しか浮かばないほど綺麗にステージは彩られていた



「絢爛豪華とはこのことね・・・・芸能人の記者会見でもこんなに派手なの


見たことないかも」



玲奈ちゃんの言葉に黙って頷く



ふとなにげなく両サイドを眺めると立食形式の色々な料理が並ぶ



お酒はもちろんソフトドリンクやコーヒーや紅茶などの飲み物類




和洋中の色々な料理が並んでいて見るからにおいしそう




クレープやケーキはもちろんアイスクリームに至るまでスイーツも充実



なんと和菓子のコーナーまであるからすごい



「莉子ちゃん、腹が減っては戦はできぬって言うじゃない?

これは食べなくちゃ損よ!まずは腹ごしらえ、じゃないと


蓮兄と対決なんてできないし・・・ね」



「対決・・・・・か」




あたしの言葉に玲奈ちゃんはニッコリ微笑む



すると飲み物のコーナーに涼くんと二人で急ぎ足で歩いていくとジュース片手に



帰ってくる玲奈ちゃん




「はい、とりあえず喉渇いたでしょ?喉うるおして婚約者とやらをさっそく拝見と

いきますか?」




「玲奈ちゃん・・・・・」



あたしはジュースを受け取るとごくりと一口飲み干した



すると会場が暗くなり司会者の席にスポットライトが浴びて50代くらいの男性が出てきた



「いよいよお姫様の登場よ・・・・」




茜ちゃんの言葉にあたしの目はステージに釘付けになる



蓮が出てくるであろうステージを見つめたまま体が縫い付けられたように動かない



思わず深く深呼吸をすると拓巳くんがあたしの手をそっと握りしめた




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