溺愛協奏曲
慎ちゃんが用意してくれた服は黒いベルト付きのグレーで小花柄のシフョンのワンピース



ミニ丈でフリルが付いていてめちゃめちゃ可愛いこれぞデート服って感じの服




蓮はというと・・・・フードが付いているグレーのショート丈のジャケット



中にはワイン色のシャツに同じくグレーのチェック柄のパンツ




中に着ているワイン色のシャツがとても似合っていて・・・・




なんだかまるで雑誌のモデルさんのよう




か・・・・・かっこいい




一緒にいるあたし、見劣りしないか心配だ!




そんなことを思ってしまうほど蓮はかっこよかった




「蓮、似合ってる・・・・紗枝子さんセンスいいよね」




「そうか?莉子のほうこそ・・・・・」





「なに?」




言葉を濁した蓮の顔をじっと見つめる




すると蓮はあたしの服をじっと見つめたかと思うと眉間に深い皺を寄せた




「すげえ似合ってて可愛いけどあの男のデザインしたブランドってとこが

気にいらねえ、今日は仕方ねえけど今後一切そのブランドの服は着るんじゃねえぞ


いいな?」




蓮の言葉に黙って頷いたけど慎ちゃんの悲しそうな顔が浮かんできて



どうやって蓮を説得しようか・・・・と車中で考えこんでいた




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