溺愛協奏曲
「莉子は親父さんと動物園に行った記憶があるだけ羨ましいよ」




「え・・・・・っ」





「ふっ・・・・俺なんて小さいころ母親が亡くなって物心ついた頃には次々と母親が変わって


親父も忙しかったのか気持ちに余裕がなかったのかしらねえけど動物園とか連れてって



もらった記憶なんてこれっぽっちもねえ・・・実際、親父の幹部連中と遊びに来たりしてた



から動物園なんて組員と来たことしか記憶にねえな・・・・」




「蓮・・・・・」




「莉子!んな悲しそうな顔すんなよ!過去はもうどうにも変えられねえけど


未来はこれからどうにでも変えられるだろ?これからは莉子と二人で楽しい



思い出沢山作れるだろうが!」



蓮はそう言うとあたしをぎゅっと抱きしめて背中をそっとさすってくれた




あたしはそんな蓮がとてもいとおしくて腕を回しぎゅっと抱きしめる



今までは寂しい思いばっかりしてきたけどこれからは沢山いい思い出作れたらいいね




そう強く心に誓うと蓮と一緒に、再び動物園を見て回った









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