溺愛協奏曲
黒髪ストレートの腰のあたりまである髪



大きな瞳にすっと通った鼻筋




ぽってりとした唇が色っぽい




色白でお人形みたいな可愛い子




よほど急いで走ってきたのか頬はほんのりと蒸気してピンク色だ



女の目からみても可愛いと思う彼女は人目もはばからず蓮に抱きついた



「おっと・・あぶねえだろ茜」



「蓮ーーー！逢いたかったーー蓮の家行ったらここに来てるって拓巳くんから聞いたから

追いかけてきちゃった」




茜さんが抱きついた勢いで蓮と繋いでいた手が離れる



抱き合う二人を呆然とただ立ち尽くして見ていた



茜さんって誰？



蓮のなに？



もしかして彼女？




心のなかにぽっかり穴があいた・・・・ような気がして




ざわざわとする心と黒いシミが広がった



「ねえ、蓮～可愛い服いっぱいあるから一緒に選んでくれない？」



腕を絡めながら甘えた声でねだる茜さん



あたしはそんな二人を見ているのが辛くて思わず下をむいてしまった
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