秘蜜の秘め事
えーっと…どうすればいいんだ?

ドラマや小説とかでは食べるのが…定番なんだよね?

えーっと…とってあげたはとってあげたでいいけど、どうするんだ?

「ありがとう」

古沢さんはご飯粒がついているわたしの指を自分の口元へ持って行くと、パクリと口に含んだ。

…含んだ!?

驚いているわたしに、古沢さんは離してくれた。

あ、離してくれるんだ。

いやいや、違う違う!

「どうしたの?

冷めちゃうよ?」

「えっ…ああ、はい…」

オムライスなんか、もうどうでもよくなっている。

それよりも今は、真夏並みに急上昇したわたしの体温の方が問題だ。
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