秘蜜の秘め事
きぃちゃんに恐怖がバレないかどうか、不安だった。

今にもきぃちゃんが何かするんじゃないかと思うと、怖かった。

さっきまで映画に集中できてたのに…。

握られている彼の手は、わたしの手を離れる気配がない。

わたしは映画が終わること、何より…きぃちゃんの手が離れることをただひらすら願っていた。


やっと映画が終わった頃、わたしは疲れていた。

初めて、神経がすり減った思いをしたような気がする。

「映画、おもしろかったね」

映画館を出たとたん、きぃちゃんが話しかけてきた。
< 285 / 440 >

この作品をシェア

pagetop