秘蜜の秘め事
わたし、まだ緊張してる。

古沢さんとつきあってるって言うのに…。

男の人とつきあうのは初めてだから、と言うのが理由かも知れない。

母子家庭で、そのうえ通っている学校は女子校。

男の人と言えば、事務員のおじさんくらいかも知れない。

「ミルクティーでいいよね?」

「あ、はい…」

わたし専用のピンク色のマグカップが差し出された。

古沢さんはソファーに腰を下ろす。

わたしは…まだにソファーに座ることができない。
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