秘蜜の秘め事
古沢さんとつきあって、1週間目のこと。

――古沢さん、甘いもの好きかな…?

時間は7時。

もちろん朝ではなく、夜だ。

目の前には古沢さんの家のドア。

手元のタッパーに視線を向ける。

タッパーの中身は、先ほど電子レンジで作ってきた簡単焼きりんごだ。

手を伸ばして、インターホンを鳴らそうとした。

ガチャッ

「あ…」

鳴らす前にドアが開いた。

「いらっしゃい」

古沢さんが微笑んで迎えてくれた。

「あ…こんばんは…」

わたしはあいさつして、部屋の中に入った。
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