秘蜜の秘め事
「梨衣」

あれ…?

いつもは“ちゃん”がついているのに…。

唾液で汚れた指が蛍光灯に当たって、鈍い光を放っている。

古沢さんがソファーから降りる。

えっ…?

何…?

戸惑った。

古沢さんがわたしの前に腰を下ろした。

わたしに視線を向けたと思ったら、
「今すぐ、君が欲しい」

そう言ったかと思ったら、端正な顔が近づいてきた。

「えっ…まっ……待っ、て……」

ゆっくりと近づいてくる端正な顔立ち。

距離がゼロになった時、
「待てない」

ささやくように言われたと思ったら、唇をふさがれた。
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