【完・短編】~彼女は春を告げる~






ちょっとムカついたけど美琴が楽しそうだったから、まぁ良いやって。




何よりも、教えるときの距離が



時々触れる腕が



身体中が心臓になったんじゃないかってくらいバクバクして



苦しくて、どこか心地よくて。






悪くねぇって思えたから。







てか、相変わらず綺麗な字だよな……。



字は人を表すって言うもんな。






それに比べて俺の字は………。







「……はぁ…」






溜め息が出るレベル。







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