【完・短編】~彼女は春を告げる~
でも、それでもまだ一歩を踏み出せないのが俺のダメなところ。
でも、受け入れるしかない俺自身で。
変わらなきゃいけない現実で。
『もう、良いよ将光』
「え?」
『将光が意気地無しというか、ヘタレ?なのは昔から知ってるから』
目の前に立つ美琴にさっきまでの愛らしさなんて消えていて
バカにしたような、呆れたような、
そんな顔をしていた。
言い返そうと思ったけど残念なことに図星で。