青い猫の花嫁

胸がドキンって跳ねる。
トワの少し冷たい手に包み込まれ、体温がジワリと上がった。


「走るよ真子。 ほんとに降りだしそう。こんな人混みで濡れたら困る」

「うん」


駆け出すトワの手にひかれ、あたしも慌ててついて行く。




ドキン ドキン




4人でいる事。

最初はどうなんだろうと思った。
あたし、平気かなって。

でもあたし、自分が思ってるよりも全然平気で。

爽子と松田君が一緒にいるのに、気になってたのはトワで。

もっと、色んなトワを知りたいって思った。



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