WITH
言いながらも視線をさりげなく逸らし、コートを脱いで寝室へ向かおうとしていた私。
「姉貴さ、ここ最近……変だよね?毎晩、帰り遅いし」
言われた言葉にギクリとして、立ち止まってしまった。
「俺が一緒に住んでるから、居にくい……わけは無いハズだし。
―――同窓会行って、廉先輩と何かあった?」
「なんで、廉……!?」
背中越しに聞いた“廉”という言葉に、ついつい反応し返答してしまったことを後悔した。
静かに話せていたならまだしも、私の声は動揺しているのがわかりやすい程、震えていた。
「廉先輩が……
姉貴のこと、気にしてたから」