WITH
「……大丈夫だよ?」
「本当に?スッゲー、心配なんだけど?」
一方的に別れを告げてから、廉と話すことも、ましてや会うなんてこともあるはずなくて。
あのショッピングモールでのことさえ……晴哉がいなかったら、どうなっていたかわからない。
私には晴哉がいて、廉には蜜華さんがいるから、大丈夫。
……今更、どうにもならない。
そう思っているけれど、尚も心配し続ける晴哉を安心させるため。
晴哉のいるベッドへ歩んで行き、納得いかなそうな表情を浮かべた晴哉の唇に触れるだけの口付けを落とした。
「今更、どうにもならないし……私は晴哉が好きだから、本当に大丈夫!!」
笑って答えた私を晴哉は引き寄せて、ギュウッと抱き締め
「……気を付けてね?」そう絞り出すような声で、心配そうに告げられた。