WITH
翌朝。
仕事に行かなければいけない私は、一度、家へ戻らないといけないからと、いつもより早い時間に目を覚ました。
そっと晴哉の腕をほどいて起き上がったのに、晴哉は簡単に目覚めてしまった。
時刻は、午前6時過ぎ。
晴哉はベッドの上に起き上がってはいるものの目を擦っていて、その姿は昨夜見た写真と同等なくらいの可愛らしいものだったりする。
それを横目に見ながら、帰り支度をしていると晴哉の声が聞こえた。
「今度の日曜日、結婚式行くって言ってたよね?……大丈夫?」
今度の日曜日は、啓祐となっちゃんの結婚式。
“大丈夫?”の理由は、恐らく……廉。