WITH



「―――っ!!」



蜜華さんの仕業って……、どういうこと……???


驚いて廉を見つめていると、苦しいのを堪えているような……そんな微笑みを返されて、私は戸惑ってしまう。



「ごめんな?
思い出して辛いかもしれないけど……聞いてほしいんだ」



そんな表情でそう言われてしまったら、頷くことしか出来ない。


きっと……


あの出来事は、私にとっても廉にとっても……思い出すだけで苦しくなる出来事のはずだから、私だけが逃げるわけにはいかない。



「あの頃、蜜華は俺が好きだったらしい。だから……、俺達が別れればいいと思って、脅迫紛いの手紙を出し始めたんだ―――」



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