ＷＩＴＨ

やっぱり、そうだったんだ……


初めて会った時から、蜜華さんは廉が好きなんじゃないか？と薄々思ってはいたけれど、そこまでしてしまうほど好きだったなんて―――


思い出して、背筋がゾクリと震えるのを感じる。


あの日の恐怖心は、私の奥底に未だ……ある。


だからこそ、私は今でも電車には乗れないでいる。


駅のホームは、あの時の恐怖を今でも鮮明に思い出させるから……



「手紙を出し続けても、俺と紗和の関係はなんにも変わらないから……紗和の後をつけて、交差点で突き飛ばした―――」


「あの時の蜜華は、悪意の塊だったよ。どうにかして、俺を自分のモノにしようと思ってたって言ってた……

そして、駅で紗和を突き飛ばして……俺が蜜華の仕業だと気付いたってわけ」