WITH



「紗和さん、今更、私がこんなこと言っていいのかわからないですけど……
廉ちゃんと、もう一度、一緒にいてあげてくれませんか?」


「え……?」


「廉ちゃんには、紗和さんが必要なんですよ。
全部私が悪いんですけど……、
紗和さんと7年前に別れた時も、3ヶ月前に別れた時も……廉ちゃん、魂抜けたみたいになっちゃってて、」



“正に、抜け殻ですよ”


そう言って、蜜華さんは悲し気に微笑んでいた。


私が廉のところに、戻ってもいいの?


いろんな人を傷付けたのに、自分だけ幸せになるようなことして……いいのかな?



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