WITH
「廉……?」
何度、呼び掛けても何も答えてくれず、視線も合わせずに正面を見据えている。
どうしたらいいものか……
考えあぐねた私は、結局どうにも出来なくて嘆息し、廉に寄り添うようにしてソファーに凭れた。
廉の温もりがすぐ傍にあるのに、
何でかわからないけど……ものすごく廉を遠くに感じる。
“俺ばっかり好きみたい”
なんて……、私が迷ってばかりだから呆れられた?
「廉……、私、廉が好きだよ?」
ポツリ…、と呟きにも似た私の声は酷く掠れていて……、今にも消え入りそうなもの。
途端、廉からは盛大な溜息がこぼされていた。