WITH
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9月に入り学校が始まると、時間の流れはとても早く感じられた。
相変わらず毎日届く手紙を、私以上に気にしている廉は、放課後わざわざ反対方向に位置する私の高校まで来て一緒に帰ったりと、過保護なくらいに心配していた。
右腕の骨折も、しばらくは不自由な生活で大変だったけれど、気付けば呆気ないほど早く治ってしまっていた。
そんな毎日が続くうちに、あっという間に季節は冬になっていた。
冷たい風が吹き荒び、吐く息も白くなる……そんな12月のこと。
未だに手紙の犯人は見つからないまま。
廉から毎日、電話やメールといった連絡はあるものの、一緒だった下校は、なぜか啓祐が来るようになっていた。