WITH
「ねぇ……っ!?」
「なっ……どうした!?」
即座に視線を私へと向けた啓介は目を大きく見開いていて、突然大きな声を出した私に驚いている様子だった。
そんなのお構い無しに、私はただ、今ある疑問を啓介にぶつけていた。
「廉は……一体、何をしているの?」
「いや、わからないけど……
ここ最近、廉は学校じゃ寝てることが多いし、『紗和の迎え、ヨロシク』って俺に言ったら、さっさとどこかに行っちゃうんだよね……」
苦笑しながらそう教えてくれた啓介に、更に眉間に皺を寄せてしまう私。
そんなやりとりをしている間に、学校から一番近い最寄り駅に着いていた。