隣の女
「えー、みなさん、本日はご入学おめでとうございます。」

校長が言う。
校長の話ってすごく長い。
聞いてる間にどんどん瞼が…。









「おい!!!おーーーーい!」

誰かに呼ばれてる?

「んーー。」

目を開ける。
琉希亜がすごい怒った顔をして俺をにらんでいる。

「な、なんだよ!」
恐る恐る声を出す。

「「なんだよ!」じゃねーよ!なに寝てんだよ!あほか、お前!」

あ、俺寝てたんだ…。

「いやー、じじーの話ってなっげーなー。最初はさ、ちゃんと聞いてたんだけど…。すまん」

そう、俺がつい寝てしまったのは校長の話が長いせいなのだ。
悪いのは俺じゃない、校長だ!!

「もう、いい。早く教室に行くぞ!」

そういわれてあたりを見渡す。

しーーーーん…。

誰一人いない…。

「ごめん!!!」

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